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第35回卒業式
  
平成21年3月16日、京山中学校体育館にて、第35期生254名(男子138名、女子116名)の卒業式が行われました。第35期生の卒業により、京山中学校の卒業生総数は11,710名となりました。今年も映像も用い、感動的な卒業生代表のことばに続いての合唱。特に、PTAの皆さんに向いて感謝の意を込めたメッセージと歌、今年は3曲を歌いました。そして、卒業生と在校生が一緒になって「旅立ちの日に」を歌いました。心に響いてくる合唱でした。1時間50分に及ぶ式でしたが、充実した感動的な卒業式でした。卒業生の皆さん、在校生の皆さん、そしてPTA、学校関係者の皆さん、すばらしい卒業式をありがとうございました。第35期生の皆さん、ご卒業、おめでとうございました。
卒業式当日の正門前
9:57 卒業生入場
10:00 礼
10:01 開式のことば
10:02 国歌斉唱
10:03 卒業証書授与
会場の様子
10:19 卒業生を送ることば(学校長)
校長先生は、卒業のお祝いを言われたあと、「皆さんは20世紀の終わりに生まれました。20世紀初頭から中頃までは、日本はまだ開発途上にあり、物理的にも貧しい社会でしたが、20世紀後半から21世紀の今、日本は経済成長を遂げ、大きく発展してきました。皆さんは、大変豊かな頃に生を受け、現在に至っている訳です。ところが、最近、その豊かさも永遠に続くものではない事象が世界中で起きています。皆さんもよく知っているように、米国の金融危機に端を発した世界中の経済不況です。日本でも、雇用や失業の問題、大企業の大きな赤字、企業の倒産、日本経済のマイナス成長が心配されています。ノーベル平和賞を受賞し、インドで活動して数年前に亡くなられたマザーテレサを知っていると思います。彼女は、このように言っています。「経済先進国には、貧困以上の心の飢餓・貧しさがある。」と。物理的な豊かさを否定するものではありませんが、忘れてならないのは、精神的な豊かさです。お金さえあれば何でもできるという拝金主義や、自分さえよければいいという利己的な考え方、さらに、額に汗して働くことを否定し、楽に楽しく、好きなことだけやり、気楽に生きていきたいという考え方ではなく、「真心をもって人と接する。地道に努力する。」「人のために役立つことをする。」「家族はもちろん、友達など自分の周囲の人を大切にする。」「自然や周囲の人、いろいろなことに感謝する。」などが今必要です。このことは難しいことではなく、よく考えれば当たり前のことだと思います。私たちは、幸せの種に気付いていない、人間にとって本当に大切でおかすことのできないことは尊厳=精神的な豊かさであるということをマザーテレサは言ったのだと思います。どうか、卒業生の皆さんは、自分の持っている良さを発揮し、自己の良心に恥じない生き方を求める中で、人間としての誇りと自覚を持ち、「真の豊かさを求めてほしい」と願っています。」と話されました。
10:28 卒業生を送ることば(岡山市教育委員会)
10:33 卒業生を送ることば(PTA会長)
岡山市教育委員会からは、「コミュニケーションの原点」と題し、「コミュニケーションとは、互いの個性を認め合い、信頼することから始まる営みです。相手の立場で考え、相手から信頼される人であろうと努めることこそが、ことばを響き合わせるきっかけ、原点となるのです。笑顔があふれ、苦しいときも、支え合いの温かなことばが交わされる社会。皆さんがそうした社会を築く主人公となり、思いやりと向上心をもって時代を生き抜く人となるよう期待して、門出を祝う言葉と致します。」と祝辞がありました。また、PTA会長は、「自分らしい生き方をして下さい」と卒業生へエールを送られました。
10:37 来賓紹介
10:41 メッセージ祝電披露
10:43 卒業生を送ることば(在校生代表)
在校生代表は、卒業生との思い出を振り返り、過去2年間のSKFで衝撃を受けたことを話しました。卒業生が2年生の時の「京山平和資料館」、3年生の時の「環境フォーラム2008 in Kyoyama」のすごさに驚いたこと、その中で大きなプレッシャーと共に、環境について自分たちで『考え・創り・発信するにはどうすればいいか』という難しい課題をもらい、今、その課題の前で悩み迷っている最中であること、そして、その壁を乗り越えたとき、大きな達成感・満足感・仲間とのかけがえのない絆など、たくさんの喜びが味わえることを、先輩からの貴重な宝物としてもらったこと、その宝物はまた自分たちが後輩へ手渡していかなければならない京山中学校の伝統あるバトンであることを話しました。さらに、漫画家の手塚治虫さんの言葉、「人を信じよ。しかし、その百倍も自らを信じよ。」を紹介し、「お互いに信じ合い、協力し合えれば、人は大きな力を発揮できるのだと思います。これからの新しい出会いを大切にして、この京山中学校で仲間とつちかったすばらしい力を信じて、自分の可能性をさらに伸ばし、よりよい社会を築くために、夢に向かって力強く歩んでいって下さい。」と卒業生へエールを送りました。
10:54 卒業生代表のことば
卒業生代表の二人は、3年間の思い出を振り返り、自分たちが特に誇れる活動はSKFだと話しました。その中で、「どのようにすれば見てくれている人々に思いをうまく伝えることができるのか」を毎日必死で考えたこと、平和や環境の問題のテーマをしっかりと認識し、自分たちのメッセージを未来へ伝えようと努力したことを話しました。後輩たちには、「うまくいかず、辛い時もあると思います。でも、この中学校が好きだという気持ちがあれば、そして、隣にいる友を信じることができれば大丈夫です。そして、自分がやると決めたことはあきらめずに挑戦していって下さい。そうすれば、誰もがすばらしいと思える学校になると思います。」とエールを送りました。そして最後に、「私たちは決して一人ではありません。心の中に仲間との絆がある限り、どんな困難にも立ち向かえるでしょう。これからは同じ空の下で頑張っている仲間を信じ、自分を信じ、共に希望を抱いて歩んでいきたいと思います。3年生最後の国語の授業で学んだ、魯迅作の『故郷』に次のような一節があります。「まどろみかけたわたしの目に、海辺の広い砂地が浮かんでくる。その上の紺碧の空には、金色の丸い月が懸かっている。思うに希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。それは地上の道のようなものである。もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」 私たちは、多くの仲間と歩く中で希望を見出し、それを次代に手渡していく人間でありたいと思います。自分一人の幸せを追求するのではなく、すべての人の幸福へとつながる希望を探っていきたいと思います。」と話しました。
11:10 3年生合唱「思い出がいっぱい」「won't shed sad tears 〜一歩ずつ未来へ〜」「心の瞳」
合唱と共に卒業生からの感謝のことば
11:30 全校合唱「旅立ちの日に」、校歌斉唱
11:37 閉式のことば、礼
11:38 卒業生保護者代表のあいさつ
11:47 恩師への花束贈呈
11:49  卒業生退場
会場外に掲示された祝電とメッセージ
卒業式当日の京山中の桜
  
  
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