第2回京山ESD検定(2009年1月24日実施)の概要


岡山市京山ESD推進協議会会長 池田満之

「第4回京山地区ESDフェスティバル」(2009年1月24日(土)〜25日(日)に開催)の初日、京山ESD入門講座に引き続き、第2回京山ESD検定を実施しました(採点と答え合わせは、すぐにその場で行い、合わせて解答の説明をしました)。


(入門講座の様子)

(検定の様子)

検定問題は50問で、「地球と世界と日本の現状」と「ESDについて」が各20問ずつ、「京山地区について」が10問で、試験時間は15分間としました。中・高・大学生から80歳の高齢の方まで、幅広い世代の人が受けられました。答案提出者の平均点は69点で、この1年間の同様の取組結果を考えて問題を選考した分、問題レベルがあがり、答案提出者の平均点が昨年度より10点低くはなりましたが、検定の質は向上したと思います。今後、さらに1年間に渡って同様の取組を実施していき、次年度の第3回検定へとつなげていきたいと思います。


第2回京山ESD検定問題用紙(PDF版)

第2回京山ESD検定模範解答(PDF版)


この試験から、多くのことがわかりました。特徴的だったことを以下に挙げます。


日本人が1日あたりに出している二酸化炭素の量を、低く捉えた人が多くいました。地球温暖化問題から二酸化炭素のことが大きな話題になっているものの、自分がどれくらいの量を出しているかを定量的にわかっている人は少ないと思われます。このことが、二酸化炭素削減の取り組みの漠然さにもつながっているのではないかと思われます。アンケートなどをとると、多くの人が省エネなど、地球温暖化対策に取り組んでいると答えられます。しかし、現実には削減量は目標を大きく下回っていることも、実際に自分がどれくらいの二酸化炭素を出していて、どれくらい削減しないといけないのか、定量的につかめていないことにも起因してはいないでしょうか。

日本のエネルギー自給率を食糧自給率とほぼ同じレベルと捉えている人が多くいました。食糧自給率も40%前後と深刻ですが、エネルギーはそれよりもはるかに深刻です。エネルギーに関する認識をもっとちゃんと持ってもらえるようにしないと、省エネの推進などと呼びかけても、危機意識があまいのではないかと思います。

バーチャルウォーター(仮想水)に関しては、食糧の輸入を通して間接的に生じている水輸入問題として、世界水フォーラムなどで大きく取り上げられてきましたが、多くの人がこの間接的な水輸入量を低く捉えていました。また、世界で安全な飲み水が得られない実態についても多くの人が低く捉えていました。私たち日本人は、世界の水問題に深く関わっている実態をもっとちゃんと意識して、将来的なことも見通して、水を質量ともに確保していける行動をとってもらいたいです。

世界中で1秒間に失われている森林(緑)の量や1日に絶滅する生物の種数を低く捉えた人が多く、こうした生物多様性に関わる問題を漠然とあまく考えている人が多いようでした。2010年には日本(名古屋)で、生物多様性条約第10回締約国会議も開催されますが、世界的に生物多様性が急速に失われている実状は、私たちにとっては大変な脅威です。しっかりした認識を皆さんに持ってもらいたいです。

ESDが十分な成果を出せなくても困らないのは誰でしょうかという問いに、多くの人が先進国の人々と答えたことは深刻だと思います。ESDは確かに途上国にとっても重要ですが、同じように先進国にとっても重要だという認識をもっとみんなが持つべきではないでしょうか。

今回の検定合格者には、京山ESDフェローの認定証を授与しました。昨年度の第1回目は緑色をベースにしましたが、第2回は青色をベースにしました。


(表面)

(裏面)



>> 戻る <<