徳山校長先生から、お祝いと歓迎のあいさつに続き、新入生へ「学校生活の中で、困難だなと感じることや、新たな課題にぶつかったとき、それは今まで経験しなかった、新しい学びを手に入れるラッキーチャンスです。失敗や悩みは、成長するために必要な宝物です。できない理由を探すのではなく、できる可能性を探って、一歩ずつ前進してほしいと思います。」と話されました。そして、学校目標である『自立と創造 〜挑戦・共生・豊かな心〜』について話されたあと、大切にしてほしいことを二つ話されました。
第一は、「自分の命を大切にして、他人の命も大切にして、思いやりの心を持ち、それを行動にうつす人になってください。」です。3月11日に起こった東日本大震災と桜前線について話され、「思いやりのリレーのバトンをしっかり受けとめてください。思いやりを行動にして、桜前線のように広げていってください。ほかの人のために働ける人になってください。」と話されました。
第二は、「常に自分の可能性を信じて、夢を持ち、目標に立ち向かう、『挑戦』の気持ちを持ち続けてください。皆さん一人一人には、自ら育つ力があります。」です。樹に例えて説明されたあと、「皆さんも、ちょっと無理かなと思うことを、ちょっと無理してやってみてください。」と言われ、「傷ついたり、心に負担がかかる状態を経験することで強くなっていきます。いろいろな経験を積むことで、成長するチャンスを得ることができます。」と話されました。
そして、『引き算の生き方』と『足し算の生き方』について話されたうえで、「結果にこだわるだけでなく、失敗したことや悔しかったことを大切にして、そこでしか見えない景色を十分楽しんでください。そこから学び、努力しようとしている自分を、少しでもよりよいものを目指そうとしている自分を、しっかりほめてあげてください。」と話されました。
最後に、保護者の皆さんに向けて、「私どもが大切にしたい基本方針は、3つの保障、2つの指導、1つの約束です。3つの保障とは、安全の保障、学習の保障、人権の保障です。2つの指導とは、『生徒の側に立ち、生徒のよさや可能性を生かす指導』と、『夢や目標を持ち、生徒のたくましさを培う指導』です。1つの約束とは、学校・家庭・地域との連携・協働です。お子様の『知・徳・体』のバランスのとれた健やかな成長を考えるとき、家庭・地域との連携・協働は不可欠です。ご家庭でも、3つの保障、2つの指導、1つの約束を、家庭教育の中に踏まえて、お子様の成長を支えていただければと願っています。」と話されました。
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