(1)期日・会場:平成19年11月1日(木)、2日(金) 京山中学校
(2)キャッチフレーズ:「“共・響・京”山 〜心で育む未来の絆〜」
(3)目 的:
1) 総合的な学習の時間の一環として,問題や課題に主体的・創造的に取り組んできた本校の生徒に,発表の機会を与え,学習の成果や内容を学び合う場とする。
2) 学校全体で一つの行事に取り組むことにより,生徒の連帯意識を高める活動とする。
3) 開かれた学校をめざし,教育週間に合わせた取り組みとして,地域との交流をはかり,保護者や地域の参加・参画型の活動をめざす。また,地域住民(各町内や保護者)に中学生を理解してもらうためのきっかけにする。
(4)内 容:
11月1日
(1) 開会行事 9:00〜9:30 (会場 体育館)
1. 開会宣言 (総合文化発表会実行委員)
2. 開会の挨拶 (京山中学校生徒会長)
3. 学校長挨拶 (京山中学校長)
4. 来賓紹介 (総合文化発表会実行委員)
5. テーマ発表 (総合文化発表会実行委員長)
6. 表彰式 (総合文化発表会副実行委員長)
テーマ(キャッチフレーズ)を発案した3G(「“共・響・京”山」)と3D(「心で育む未来の絆」)が表彰されました。
7. 日程説明 (総合文化発表会実行委員)
(2) 全体会 9:30〜12:10 (会場 体育館)
1. オープニング
第1学年 合唱(20分) 「COSMOS」、「栄光の架け橋」
(福祉学習で学んだ手話を付けて歌いました。)
2. 取り組みの発表T
修学旅行実行委員会「知ること・分かることは未来をつくること」(15分)
<<トイレ休憩 15分>>
3. 取り組みの発表U
第3学年 代表発表(15分×5組)
「地産地消を知り全国へもっと広めよう」
「岡山の水質 〜川の汚れin笹ヶ瀬川・旭川〜」
「Protect myself 〜誰にでもできる護身術〜」
「京山の防災」
「We can make Peace with Dance☆」
4. 弁論発表
各学年代表(20分)
「いじめの経験」(2年生)
<要旨>
「あの子に関わらない方がいいよ。」 皆さんはそう言われたらどうしますか。小学校3年生の後半、転校先の小学校で、いじめの場面にでくわしたとき、私は止めました。しかし、友達には「止められないよ。だいたい止めてどうするの?」と、反対に聞き返されてしまいました。私は答えられませんでした。それでも呼びかけました。ただし、2,3回だけ。なぜなら、いじめをしている教室の空気に慣れてしまったからでもあり、その子と同じバイ菌として扱われるのが恐かったからです。このことが先生に発覚したとき、先生は私に聞きました。「なんで止めなかったの?」 「止めました。」 すると先生は聞き返しました。「なんで途中でやめたの?」 私はそれに答えられませんでした。あなたはいじめの場面にでくわしたらどうしますか? そして、仮りに止めたとして、もしこう言われたらどうしますか? 「止めてどうするの?」 それに対して、「いじめはいけないことだから。」 ・・・とても薄っぺらい言葉に聞こえませんか。そして、クラスの皆に言い続けることができますか?「やめようよ」と。あなたがもしバイ菌になっても、冷たい目の標的になっても、いじめられる人の側に立ち続けることができますか? もしその覚悟があるのならそこで初めて止めれば、そして止め続ければいいのです。あの先生は夢の中で、今も私に問いかけ続けています。「なんで途中でやめたの?」 今になって後悔しても遅いのかもしれません。でも、私は夢の中の先生に自信を持って答えられるようになるまで、この問いと向かい合っていきたいと思いました。そして、なぜいじめが起き、その標的となる人がいるのかを考えたいと思いました。私にとってのいじめは『ただ人を傷つけるだけ』の行為でした。しかし、今の私なら、「止めてどうするの?」と聞かれたら、「友達としてつき合うことのできる状況を作りたいから」と答えます。それが本当に正しい答えかどうかは分からないけれど、夢の中の先生に自信を持って伝えられる日が来るように、これからも考え続けていきたいと思います。
「サンクス トゥ マイ フレンド」(1年生)
<要旨>
「帰国子女と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?」 3年前の小学4年生のとき、父の仕事でアメリカへ行きました。そこには日本人学校がなかったので、30ヶ国以上の人が通うインターナショナルスクールへ入りました。私は英語ができないという理由で、本当の学年より1つ下の学年に入ることになりました。そこでは、私はいつもずっと独りぼっちでした。日本ではあんなに短く感じていた休み時間が、永遠に終わらない孤独な世界に思えました。英語ができないから友達ができない、友達ができないから独りぼっち。英語さえできたらと思い、友達がほしくて英語を身につけるために必死に努力しました。半年が経つ頃、クラスメートが話しかけてくる英語がわかるようになったのです。自分の思いを英語で表現できるようになったのです。そして、私は独りぼっちではなくなりました。アメリカ生活2年目、私はいつも友達と一緒でした。自分の思いを伝えられる友達がいてくれる、悩みを打ち明けられる友達がそばにいる、喜びや悲しみを分かち合える友達がとなりにいる、それだけで私は幸せでした。アメリカの卒業アルバムに、両親がこんな言葉を贈ってくれました。「私たちはあなたの努力をほこりに思います。そして、あなたのそばに寄り添い、励まし続けてくれた先生と友達に心から感謝します。」 私は、英語を身につけるために必死に努力しました。そして、その努力を支えてくれたのは、友達を作りたいという私の強い思いでした。私のアメリカ生活を楽しくかけがえのないものにしてくれたのは、大切な友達でした。帰国して1年が経ち、私はこのことをより強く感じ、心の底から友達に感謝することができるのです。ありがとう、アメリカの友達。サンクス トゥ マイ フレンド。
「私がみんなに伝えたいことば」(3年生)
<要旨>
「踏まれても、踏まれても、麦のようにたくましく強くなれ!」 これは、今年の夏休みに放送された「はだしのゲン」というドラマに出てきたことばです。この「はだしのゲン」という物語は、原子爆弾を落とされた広島を描いたものです。私は、主人公のゲンの姿に強い衝撃を受けました。「踏まれても、踏まれても、麦のようにたくましく強くなれ!」 これは言い換えると、「どんなことがあっても、負けずに生きろ」ということだと思います。人間は弱く、そして強い生きものです。戦争で家族が死んでも、家が燃えても、食べものがなくなっても、人々は生きようと一生懸命でした。ところが今はどうでしょう。自分で自ら命を絶つ人が年々増えています。いじめられた、脅されたなど、精神的な行為に耐えられなくなり、まだ未来のある私たちくらいの年齢の人が自殺に追い込まれているのが現状です。また、注意された、むかついたなど、ほんのささいな出来事で、親子や兄弟といった大切な命を奪う事件も最近よく耳にします。命を軽く考えた行為が次々と起こる世の中と、真剣に向き合っている人がいったい何人いるでしょうか。自分は関係ないと思っている人が多くなっています。あなたもその一人ではありませんか。それがこの世の中を悪い方へと助長させているのです。戦争という形で起こった命の奪い合いから、はや62年。日本は大きく変わりました。世界には、いまなお戦争に苦しむ子どもたちがいます。ですが、私たちのように、戦争は過去のこと、過去で終わったことだと思っている子どももいます。しかし、今も原爆症に苦しむ人、戦争で亡くなった家族を思い、涙する人もいます。人々の記憶から戦争の2文字は消えていません。戦争というあやまちを犯した過去から目をそむけては、未来の平和はもたれません。終戦から時が経つと共に、戦争を体験した人は高齢になっていきます。ですから、実体験者から戦争の話を聞くことのできる私たちが、そのむごさ、悲惨さを、今から後世へ伝えていかなければなりません。戦争を伝えていくことは、これ以上、悔いの残る死がおきないように、命のありがたさ、自分の大切さを伝えていくことだと思います。私たちの目の前には、次々と困難という壁があらわれます。でも、その壁は、私たちに与えられた成長するためのチャンスです。成長すれば、こえられない壁はありません。生きてさえいれば、前に進むことができます。だから私は皆さんにこのことばを贈ります。「踏まれても、踏まれても、麦のようにたくましく強くなれ!」
(平成19年11月22日に開かれた「第32回岡山県中学校弁論大会」(岡山県中学校国語教育研究会、山陽新聞社主催)で、岡山県中学校国語教育研究会賞を受賞されました。)
(3) 昼 食 12:10〜13:00
(4) 午後の部 13:10〜14:30(会場 体育館)
取り組みの発表V 「京山平和資料館」
第2学年 劇(50分)、被爆ピアノ演奏・合唱(30分)
「演劇:戦争を知らない子供達」
司会:
私達は戦争を知らない子どもたちの一人です。約1年前から平和について考え,実際に広島の地で戦争の恐ろしさを改めて知ることができました。これからは平和の大切さ,戦争の悲惨さを私達が伝えていかなければならないと感じました。広島と長崎に原爆が落とされて62年。「世界共通言語の音楽を通して、さまざまな人に平和について考えてもらおう」と被爆ピアノを再生させ,全国各地で「被爆ピアノ・平和コンサート」を行われている矢川さんをピアノと共にお迎えしました。
「矢川さんの講演」
「被爆ピアノに想いを乗せて」
詩「憎しみ」、曲「グリーグ:メロディー」
詩「広島に立って」、曲「ショパン:ノクターン嬰ハ短調」
全員合唱「大地讃唱」
詩「青空」、曲「サティ:ジムノペディの1番」
私たちの願いは、後世の人々に平和の大切さを発信していってもらいたい、ということです。まずは、身近な人たちと平和について考えるところから始めていきませんか。
(5) 閉 会 14:30〜14:40(会場 体育館)
1. 諸連絡 (総合文化発表会実行委員)
2. 閉 会 (総合文化発表会実行委員)
11月2日
(1) 開 会 8:50〜9:40 (会場 体育館)
1. 開 会 (総合文化発表会実行委員)
2. 日程説明及び諸連絡 (総合文化発表会実行委員)
3. 和楽器の演奏(30分)
(2) 午前の部 9:50〜12:35 (45分×3)
(各会場・廊下・柔剣道場・体育館・運動場)
◎研究グループの発表 (3年生・2年生)
1.3年プレゼン
2.2年プレゼン
◎ワークショップ (3年生・2年生・科学部)
1.アクリル毛糸で作ろう!
2.廃油からローソク作り
3.廃油から石けん作り
4.石けんからローソク作り
5.ペットボトルからペンダント作り
6.古布から文庫カバー作り
7.もしもの時に我が身を守る
8.盲導犬を知ろう
9.車イスを体験しよう
10.災害ボランティアについて知ろう
11.Let's Dance インドや世界とふれて、内から外からスマートに☆
12.ユニセフ「学校に行きたい」
13.ユネスコ「文化の違いを学ぶ」
14.祭りの良さを伝える
15.京山の歴史
16.科学部、KEEP
17.祭りの裏側を伝える
◎ふれあい教室 (地域・同窓会の方など)
1.ストラップ作り
2.フラワーアレンジメント
3.運動公園物語
4.親指姫
5.ザンビアの子どもたちにポストカードを書こう!
◎展示 (2年生平和資料館・1年生展示・3年生修学旅行まとめ・美術部・写真部・国語科・PTA作品他)
※スタンプラリー・ワークショップの実施
1.3年「防災を考えよう 〜地震・風水害・火災〜」
2.3年「環境展示」
3.3年「3年展示」
4.2年「平和資料館」
5.1年「1年展示」
6.JKLM組「JKLM展示」
7.教科「3年国語展示」
8.教科「2年美術展示」
9.図書委員会「Exchange Books 〜古本交換会 make us happy☆〜」
10.文化委員会「国際理解の会」
11.保健委員会「保健委員会展示」
12.写真部「写真部展示」
13.美術部「美術部展示・ワークショップ」
14.文学部「文学部展示」
15.PTA「PTA手作り作品展示」
16.実行委員会「SKF実行委員会ブース」
(3) 昼食・フリーステージ 12:35〜13:25
(4) 午後の部 13:25〜14:15 (会場 体育館)
1. SKF実行委員会企画 (15〜20分) 「京山へ行こう MAX」
2. ダンス部 (20〜30分)
<<トイレ休憩 15分>>
(5) 閉会行事 14:30〜15:15 (会場 体育館)
1. PTA会長挨拶 (京山中学校PTA会長)
2. 閉会の挨拶 (総合文化発表会副実行委員長)
3. フィナーレ 吹奏楽部演奏 (20〜30分)
4. 閉会宣言 (総合文化発表会実行委員)
皆さん、お疲れ様でした!
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