岡山市京山地区ESD(持続可能な開発のための教育)活動の様子



岡山市京山地区では、日本の提案で国連決議がなされ、2005(平成17)年から始まった「国連・持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」に賛同し、岡山市立京山公民館を拠点に、学校と地域が連携し、京山地区(2万4千人、1万世帯)の子どもから大人までが共に、持続可能な社会づくりのための教育活動(ESD活動)に取り組んでいます。
岡山市京山地区ESD推進協議会会長
(京山中学校同窓会長・学校評議員)
池田満之



京山地区ESD推進協議会の設立(平成18年)

総理大臣との対話・提言(平成18年)


子どもの視点を重視しながら、全世代合同・学社連携により、地域が抱えている課題を地域全体で認識・共有し、より持続可能な地域へと改善していこう、また、地域を担う人づくりを地域で行っていこうとしています。環境点検のほか、地域全体で話し合うESDサミットやワークショップ、エコツアー、ESDフェスティバルなどを通して、地域教育力の向上や地域コミュニティの絆を深める活動を行っています。平成18年には総理大臣へ提言させてもらいました。



京山地区の環境点検

交流・体験エコツアー

学習結果の共有・考察


中高生と大学生が中心になって企画・運営する「岡山KEEP(京山地区ESD環境プロジェクト)勉強会」、地域の記憶を伝承する「ムービー京山」の活動、ただ学ぶだけでなく、社会を持続可能なものへと変革していく実践を進めるための「京山マイバッグコンテスト」などにも取り組んでいます。平成19年12月の「市長と語る会・ESD促進事業開始式・協議会総会」での中学生からの提案をもとに、岡山大学ユネスコチェアなどと連携して、地域全体で京山ESD「緑と水の道」プロジェクトも始まりました。ESDから地域の「持続可能な開発」の具現化へ進み出しています。



ESDサミット(地域全体会議)

地域の歴史・文化・風習を学ぶ

市長と語る会

促進事業開始式


小学生が、「私がこの活動で学んだことは、環境のことだけではなく、忘れかけていた地域への思いやりや、地域の人のあたたかさまでもです。」と話してくれました。私たちは、「1人の100歩より100人の1歩」をモットーに、地域全体で取り組み、ESDによって地域社会全体の意識や常識が変わり、持続可能な社会が実現することを目指そうとしています。平成20年1月の「第3回岡山市京山地区ESDフェスティバル」では、京山ESD検定を実施し、京山地区のESD推進員ともなる「京山ESDフェロー」の認定も始まりました。ESDによる変革が、一歩一歩と進み出しています。



岡山KEEP勉強会

ムービー京山

マイバッグコンテスト

緑と水の道プロジェクト



第3回岡山市京山地区ESDフェスティバル(ESDフェロー認定)



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